2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

10.指使いのいろいろ 先珠

9を足したければ1を取って10を足す 8を足したければ2を取って10を足す…繰り上がりの足し算は「補数を取って10に繰り上がる」だった。このときに、どうして補数を引く方が先なのか? 10に繰り上がってから補数を引いたほうが分かりやすいのではな…

9.繰り上がりのあるたしざん 1 補数

二桁以上の数を表すことができたので、繰り上がりのある足し算に移ろう。 まず「補数」という概念を説明しておく。補数とは、ある数に対していくら足りないかを示した数だ。普段の生活であまり使われる言葉ではないが、そろばんの計算では、とても大切な概念…

8.位取りの原理

「一桁の表し方」で取り上げた数字をもう一度見てみよう。今回は二桁の表し方に注目する。二桁の表わしかたを見ていくと、位取りを利用しているものと、そうでないものがあることに気付く。 アラビア数字、タイの数字、そして、そろばんは位取りを利用し、一…

7.そろばんと日本語

そろばんの数の表し方がアラビア数字の記数法と対応していることは先に述べた。その最大の特徴は十進法による位取りの考え方だった。0から9を表す十個の記号を使い、組み合わせによって10以上の数を表していた。 この組み合わせによる数の表現が、言葉と…

6.二桁以上の表し方

一桁の数字の表し方と加減の方法が理解できたら、次は二桁以上の数の表し方を見てみよう。 これはアラビア数字の記数法を知っていればなんら難しいことは無い。アラビア数字では10に新しい記号を使わず1と0を並べて10のように書く。左の1は十の位を、0…

5.指使いのいろいろ 一指法と二指法

そろばんで珠をはじく時の指の使い方を「指使い」という。厳密に言うと二つあり、指の使い方を「運手(うんしゅ)」、珠の動かし方を「運珠(うんじゅ)」という。 この「指使い」、誰もが自分の方法が正しく、皆同じはじき方をしていると思っているようだ。…

4.たし算・ひき算 その2 五珠の利用

こんなそろばんがある。 通常のそろばんと同じく、天(針より上の部分)と地(梁より下の部分)に分かれているが、天の珠が違う。一番右の桁には、通常五珠が一つあるところに、珠が五つ。その左には五つの珠が上から押しつぶされたようになっており、さらに…

3.たし算・ひき算 その1

数の表し方が理解できたなら、簡単な計算ができる。最も基本的な一珠を使った足し算をしてみよう。 まず、0+1をしてみよう。一珠が全て下に下がり、五珠が全て上に上がった状態が何も入っていない0の状態だった。そこに、一つ一珠を親指で上げる。これが…

2.数の表し方 一桁の数

りんごが一つある。これを数字にしてみよう。まず、誰もが思いつくのが「1」だ。現在、最も一般的に使用されているアラビア数字による表し方だ。学校の算数・数学はもちろんのこと、時計やカレンダー、硬貨やお札、値段の表記も、ほとんどアラビア数字を利…

1.日本語と数

日本語を学習している海外の人に言わせると、日本人は世界一の語学の達人らしい。 外国語なんて苦手で、日本語しか話せないという人も多いと思うが、その秘密は日本語自体にある。 日本人はひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字のアルファベットと四種類の文…

そろばんエッセイ はじめに

京都、東山のふもと、南禅寺のそばに蹴上という地がある。教える立場でのスタートはその蹴上からだった。毎週金曜日の午前十時から二時間、有志の先生数名が、外国から来た人のためのそろばんクラスをボランティアで開いていた。そこに私も仲間として入れて…

本日から、ブログをはじめます。

このブログで、今まで自分が書いてきた文章を紹介していこうと思います。 時間割は、そろばん、読書 …etc たまに遠足に行って 外国語をかじり、お土産を買ってくる。 そして少し、お勉強をする。 たくさんの人に読んでもらえたらな、と思っています。よろし…