春季講習 1 ―対頂角・同位角・錯角―

春季講習は前半にそろばん練習を行い、後半は算数をします。参加者は新四年生で、テーマは角度でした。

まずは、角度の基本として、対頂角・同位角・錯角を学びます。授業は三角定規と分度器持参です。まず学ぶのは対頂角です。2本の先を交差させて引き、対頂角を実際に測って調べます。

次は同位角と錯角。これには平行線を引く必要があります。「どうやれば平行線が引けるかな?」 平行線を引く方法も自ら考えます。生徒の答えは、「一本線を引き、そこから5cm離れた点を2点取って結ぶ」というものでした。なかなかいい考え方です。けれど注意しなければいけない点があります。それは、一本目の先から垂直に5cm離れた点を二点取れるかどうかです。(垂直でなくても角度が同じならいいです)一つが垂直でも、もう一つが斜めだと平行にはなりません。

その後、三角定規を使って平行線を引く方法を伝えます。しかし、すぐに平行線をすんなりと引ける子はなかなかいません。生徒は二つの三角定規をくるくる回しながら考えています。

平行線が引けると同じ角度を同じ色で塗り、いくつかを分度器を当てて角度を測ります。


もちろん誤差が出るため、ピタッと一致するときもあれば、数度ずれるときもあります。それはご愛嬌。プラトンの言うイデアの世界でしか完全に一致することはないのですから…

この対頂角・同位角・錯角を使って、多角形の特徴を調べていきます。まず、次回は三角形の内角の和が180度であることから証明したいと思います。